Mhb vol.858
2008年07月10日 19時00分 発行
 
 蜷川実花監督。土屋アンナ、木村佳乃出演。吉原遊郭に売られた8歳の少女・きよ葉。きよ葉は、遊郭が嫌になって何度も逃げ出そうとするが失敗してしまう。

 ある一人の女性の一生を描いた色彩豊かな作品。

 唸るような色彩の豊かさが、まず前面に出てくる。その中で激しく咲く一つの花。遊郭の華やかさと寂しさの居並ぶ世界を描いている。しかし、あまりにも色が鮮やか過ぎるし、椎名林檎の音楽も多用されてしまって、江戸時代の味わい深さが消えてしまう。瞬間的に見事なシーンもあるが、色と音楽でにごされてしまう。

 前半は面白い展開があったが、後半はつながりの見えずらい時間が続き、唐突なラストにつながっていく。ちょっとバランスの悪い作品。

text by dk

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